水分だけではダメ?夏の熱中症対策で本当に必要な水分補給とは?

体調
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2017-08-11 | by biken

 

「熱中症対策には水分補給が重要」というのはどなたもご存知かとは思いますが、夏場に汗をかいたときの水分補給が水だけでは、かえって体調不良を引き起こす原因となります。 

自分のことはもちろん、小さいお子さんや身体の弱いお年寄りがいらっしゃるご家庭なら、なおさら正しい水分補給について知っておくべきでしょう。

ここでは、夏の熱中症対策で本当に必要な水分補給について解説していきます。

熱中症に要注意!室内でも発症するケースあり

厚生労働省が発表した平成28年の熱中症による死亡者数は、全年齢で621人、65歳以上は492人と、高齢者が全体の79.2パーセントを占めています。

 参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/necchusho16/dl/nenrei.pdf

 さらに、熱中症は炎天下の屋外だけでなく、室内でも発症します。毎年の熱中症による緊急搬送の統計では、その4割以上が室内で起きているという事実があります。

「昔はエアコンなんかなかったから、夏の暑い日も我慢した」という話もありますが、現在の猛暑は35度を超える日も珍しくなく、昔と比べて暑さの性質が違います。

室内に居るときも油断せず、こまめにエアコンの温度調整をしたり、水分補給をしたりして、体調を整えるようにしましょう。

間違った水分補給が熱中症を悪化させる?

冒頭で、夏場に汗をかいたときの水分補給が水だけでは、かえって体調不良を引き起こす原因となると指摘しました。

なぜなら、汗をかくことによって、水分だけではなく塩分(ナトリウム)も体内で失われているからです。

発汗することによって、人間の体は体液量が減っていきます。

その状態で水だけ飲むと、一時的に喉の渇きは抑えられますが、体内の体液濃度は下がってしまいます。

体は体液濃度を戻そうとするために、発汗や排尿によって水分を外に出そうとするので、結果的に体液不足となり、運動能力の低下や熱中症が引き起こされてしまうのです。

つまり、夏場に汗をかいたときは、水分とともに適量の塩分を摂取することが重要なのです。

では、熱中症の対策には、どれだけの塩分を摂取すればよいのでしょうか?

熱中症対策に必要な水分補給とは

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熱中症対策には、発汗によって失った水分と塩分を補給する必要があります。

日本体育協会では、熱中症対策のための水分補給として、0.10.2パーセントの食塩と糖質を含んだ飲料を推奨しています。

とくに長時間のスポーツなどでは熱中症のリスクも高まるため、水分や塩分の吸収を促し、疲労回復にもつながる糖分の摂取が必要不可欠となります。

日頃の熱中症対策には、手軽に水分、塩分、糖質を補給するならスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。自分で塩分を調整する場合は、1リットルの水に対し、2g(ティースプーンの約半分)の塩分と、少量の砂糖を混ぜたものを用意すると良いでしょう。また、水分が取りにくい場合は塩分を含むアメや梅干しなども効果的です。

万が一、めまいや微熱など熱中症が疑われるような症状が出た場合は、直射日光の当たらない涼しい日陰や屋内で適切な水分補給をおこない、安静にして体調の回復を待ちましょう。

熱中症対策にNG?おすすめできない飲料とは

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熱中症対策には水分、塩分、糖質の補給が重要と解説しましたが、逆に熱中症対策で考えると、NGとなる飲料もあります。

夏になると、冷たい緑茶やアイスコーヒーを好んで飲まれる方も多いのではないでしょうか?

冷蔵庫で冷やしたり、氷を入れたりした緑茶やコーヒーは清涼感があり、ひと息入れるのにはちょうどいい飲み物です。

しかし、大量に飲むとそれらに含まれるカフェインの利尿作用により、体内の水分が尿となって外に排出されてしまいます。

カフェインの取り過ぎは熱中症の原因となる脱水症状を引き起こすため、熱中症対策として緑茶やコーヒーはおすすめできません。

同じように、利尿作用のあるアルコール類も注意が必要です。

夏場のビールは暑さを忘れさせるので、仕事の帰りや運動後にたくさん飲んでしまう方も多いでしょう。

アルコールを肝臓で解毒するためには大量の水分が消費されます。ビール類をたくさんのんで水分補給をしているつもりでも、体内ではアルコールの分解で水分が大量に消費されるため、結果的に脱水症状を引き起こす可能性が高いのです。

緑茶やコーヒー、アルコール類は夏の暑さを一時的に和らげてくれる飲み物ですが、熱中症対策にはあまりおすすめできません。

夏場で「いつもより汗をたくさんかいた」「なんとなく体調が優れない」というときは、熱中症に注意して、スポーツドリンクや経口補水液など水分、塩分、糖分を補給できる飲料を飲むようにしましょう。

最後に

最後にもう一度、熱中症対策に必要な水分補給のポイントをおさらいしましょう。

● 水分だけでかえって脱水症状を引き起こすおそれがある

● 熱中症対策の水分補給は水分、塩分、糖分の摂取が重要

● 熱中症が疑われるときは、カフェインやアルコールの摂取を控える

熱中症対策の正しい知識を身につけておくことはもちろん、室内外の気温に注意するなど、日頃から熱中症を予防しましょう。

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