エアコンが熱中症の原因に?その症状と対策

健康
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2017-05-25 | by biken

夏になると、毎日のように熱中症で倒れたという人々のニュースが流れます。しかも戸外だけでなく、室内でエアコンをつけていても熱中症になるといいます。

熱中症とはどんな症状か、なぜ冷房の効いた部屋でも発症するのか、そしてその対策について解説します。

熱中症の症状とは

熱中症というと、暑さと脱水症状で倒れるというイメージがありますよね。しかし、そこまで至らない「隠れ熱中症」を起こす人が増えているのです。

熱中症の症状には以下のようなことがあります。

・めまい

・立ちくらみ

・手足のつり(熱けいれん)

・筋肉痛

・吐き気、嘔吐

・頭痛

・多汗

・無汗

・体温の上昇

・皮膚の発赤

・全身のひきつけ

・意識混濁

女性の場合普段から貧血などでめまいや立ちくらみ、頭痛などを起こしやすいため、発見が遅れてしまうことがあります。

熱中症は場合によっては命に関わる症状ですから、回避するための方法と万が一症状が現れた場合の対策を知っておきましょう。

熱中症が起こる原因

熱中症の原因は、大きく分けて「環境」と「体調」に分かれます。

環境による原因

・気温や湿度が高い

・風がほとんどない

・直射日光を浴びている

このような環境にいると、熱中症を引き起こしやすくなります。一例として、窓がほとんど開いていない車の中、直射日光を浴びる公園、風の通りが悪いビルやマンションの室内などが当てはまります。体温に近い気温や高い湿度によって汗が蒸発せず充分に身体を冷やせないと、体温が上昇してしまうのです。

体調による原因

・運動後など、体内に熱がこもっている

・急に暑くなり、身体がまだ慣れていない

・栄養不足、睡眠不足など、体調が万全でない

自律神経には体温を調節する機能があり、暑い時には発汗し気化熱で身体を冷やし、さらに手足の血管を広げて血流を良くし、熱を逃がします。しかし、栄養不足や睡眠不足、ストレスなどで自律神経が乱れていると、この作用がうまく機能しません。発汗が止まらず水分・塩分不足になってしまうこともあれば、発汗せず体温調節ができなくなって熱が上がってしまうこともあるのです。

大量の汗をかいた場合、体内から水分と塩分が失われます。水分が失われると血漿の浸透圧が上がり、喉が渇いたり尿が出なくなったりします。また、塩分が欠乏すると血圧が低下し、頭痛や立ちくらみ、めまい、吐き気、けいれんなどが起こります。

発汗できない場合、体温が高くなり内臓の働きが低下します。また、脳は熱に弱く、自律神経が狂い全く体温調節ができなくなります。意識も朦朧としてしまい、そのまま死亡する例もあります。

エアコンが効いていても熱中症になる理由

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エアコンが効いた室内で熱中症になるのは、空気が籠って湿度が高くなっているからです。夏は主に冷房モードにすると思いますが、冷房モードではそれほど除湿されません。しかし、気温が下がると湿度を感じにくくなるため、湿度の高さに気がつかないのです。

また、湿度が高いと汗をかいても蒸発しないため、体温が下がることがありません。さらに湿度が高いため喉の渇きに気づきにくく、いつの間にか脱水症状を起こしてしまいます。その上、水分が不足するとこれ以上失わないようにと汗が出なくなる症状が起こり、体温がさらに上がります。

ここまで来ると神経に異常を来たし、喉が渇くという感覚すらなくなります。そのため全身に熱がこもり、熱中症になってしまうのです。

室内で熱中症になるのを防ぐ対策

外出時には気をつけても、室内では熱中症対策はおろそかになりがちです。しかし屋外より室内のほうが、重篤な症状を起こしやすいといわれています。そのため、普段からこのような対策を取りましょう。

エアコンのモードを「弱冷房除湿」か「再熱除湿」にする

最近のエアコンには、冷房のほか「弱冷房除湿」と「再熱除湿」というモードがあります。

弱冷房除湿の場合、まず湿度の高い空気を冷やし、除湿した上で冷たいままの空気が送られます。再熱除湿の場合、除湿してから空気の温度を少し上げて流します。

どちらも室温だけでなく湿度も下げるので汗が蒸発しやすくなり、熱中症を起こしにくくなります。

水分を摂る時は、塩分も補給する

通常、水分補給する場合は塩を入れる必要はないとされています。それは、日本人の場合塩分の摂取量が多く、敢えて塩分をプラスする必要はないという考えからです。

しかし、現実問題としてエアコンの効いた室内でも熱中症の症状を起こす人が増えています。何となく身体が重い、頭がぼーっとするなど熱中症と思われる症状が出た時には、水分に少量の塩を入れる、梅干しを食べるなどして、塩分を補給するようにしましょう。

日頃から汗をかくようにする

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加齢とともに汗腺は減ってきます。また、普段汗をかいていない場合も、汗腺が消滅してしまいます。すると熱中症になりやすくなるため、普段からぬるめのお湯に浸かったり早足で歩いたりして汗をかく習慣をつけておくと、熱中症対策になります。

通気性の良い服を着る

綿や麻は高い吸湿性と通気性があり、熱を閉じ込めません。また、肌に密着した下着やTシャツ、タイトスカートなどは避け、ワンサイズアップする、目が粗い素材を選ぶといった対策を取りましょう。

睡眠中も熱中症対策を怠らない

近年、熱中症による死亡率は夕方5時~朝5時の間が40%近くなっています。これは、外壁のコンクリートが熱を溜め込み、夜になって放出するため、部屋が日中以上に暑くなるからです。また、熱帯夜は一晩で500ml以上の汗をかくといわれており、脱水症状を起こしやすいのです。

これを防ぐためには、壁にすだれやよしずをかけて温度が上がらないようにしたり、寝る前にコップ1杯の水を飲んだりして、熱中症対策を怠らないようにしましょう。

また、エアコンや扇風機もうまく利用して、汗をしっかり蒸発させることも大切です。

熱中症は、気をつけていれば防げる症状です。水分補給をしつつ、暑さ対策をしっかり取るようにしましょう。

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