お通じとは何ですか?

まずは「お通じ」の意味を調べてみましょう。
お子さんや若い人には、分かりにくい言葉ではないでしょうか。
現在では、あまり使われない表現ですが、いわゆる「排泄・排便」のことを上品に言い表しています。
排泄し終わって出た「大便そのもの」を指す言葉ではありません。

「お通じが良くない」「お通じが詰まった」ということは、「便秘になった」ということなので、『お通じの解消』は『便秘解消』の意味です。

毎日お通じがありますか?

人にもよりますが、健康な人ならお通じ・便通は、朝型と夜型に分かれるようですが、毎日1~2回あります。
一晩眠って朝食後、お通じを覚えてトイレに向かい、スッキリと一日を迎えるタイプが多いと思います。

または、「一晩お腹に溜めたまま眠るのがいや」なタイプは、就寝前にお通じを済ませるようです。

どちらにしろ、1日に1~2回はお通じがあるのが正常な生活といえますね。
でも、何日も無かったり、便が硬くて苦労したり、あるにはあるけれどスッキリしなかったり、人によってお通じも様々です。

なぜ女性に便秘が多いのかの簡単な答えは、「女性特有の黄体ホルモン」に影響されるかららしいです。
黄体ホルモンが、腸の運動を「妨げている・弱めている」とのこと。
ホルモンの働きの強い人が『お通じが悪くなり易い人」ということです。
いたし方の無い女性の体質のせいなのですから、『なぜ私はこんなに悩まなくっちゃならないの』と嘆くより、『お通じをよくする方法』を積極的に探しましょう。

お通じが悪いと美容・健康にも響く?

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当然なことに、お腹に排出すべきものを溜めているのですから、美容や健康に良い訳がありません。
長く続くことで老廃物の排出が滞るのですから、体調を崩しやすくなります。

健康よりも美容が先に気になるのは「女性」だから当然です。
肌の調子が悪く、「化粧ののりが良くない・にきびなどの吹き出ものが多い・潤いのない肌になる」など、毎朝鏡を見ながら嘆いていませんか。

このような肌の状態なっているとしたら、健康面でも何かしらあるはずです。
お腹の中の老廃物は、ガスや悪玉菌などの倉庫になり、有害物質が発生します。
口臭や体臭の源にもなりますし、血液に乗って全身に回ってしまうこともあります。

お通じが悪い状態は、胃腸の状態が悪い結果ですから、消化不良にも繋がります。
生活習慣や食生活の乱れにもなりますから、ストレスも抱え込んでしまうでしょう。

食べ物によって左右される?

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現在の食生活は、昔の日本の食生活とは全く違う方向に進んでいます。
野菜は食物繊維の宝庫ですが、年代の低いほど摂取量は少なくなっています。
テレビコマーシャルで「青汁」が喧伝されて久しくなりますが、年代の高い人ほど気にしていて、「お通じが悪い」世代には浸透していません。

食物繊維を多く摂らなくなった結果、腸内環境は悪化していき「悪玉菌」が増えてしまいます。
正常な腸内運動が阻害され、その結果「お通じが悪く」なるのです。

「お通じが良くなる食物繊維」には、不溶性と水溶性のものがあります。
どちらも大切でバランスよく、1対2の割合で摂ることが大切になります。

不溶性の食物繊維は、「サツマイモ・カボチャ・トウモロコシ・アボカド・ホウレンソウ」などです。
どれも女性好みの野菜類ですが、腸内の水分を吸収し、便の量を増加させる働きがあります。
しかし多く摂りすぎると、便の水分まで吸収して硬くするので注意が必要です。

不溶性より倍摂りたい水溶性野菜は、「オクラ・山芋・明日葉」などのゲル状やネバネバしたものが多いようです。
また根菜の「ゴボウ」、不溶性も多い「アボカド」、おやつにも利用可能な「ドライフルーツ」や話題の「干し柿とオリーブオイル」など、探せば多くあります。

これらの水溶性繊維は腸内細菌に分解が容易なので、腸内の善玉菌を増加させ、保水性の高さから便をやわらかくします。

食物繊維を多く摂ることに専念するのは当然ですが、手っ取り早い方法もあります。
それは「ヨーグルト」を食べることです。
夜食べたヨーグルトは、就寝中に消化されて腸に届いき、「善玉菌」で満たされた腸内では正常な蠕動運動(ぜんどううんどう)が行われます。
朝には、この蠕動運動によって自然にお通じが促されのです。

ヨーグルトだけでは不安な人は、水分を多く摂ってみてください。
腸内の便が水分で柔らかくなるため、とてもスムーズにお通じは済みます。

水分補給が大切ってどうして?

水分が少なくてお通じが良い状態でない場合には、水分の補給に勤めましょう。
お茶やコーヒーなどにはカフェインが含まれているために利尿作用がありますから、腸に届くまでに排出されてしまって水分の補給はできません。
水そのものか、カフェインの入らない水分を飲むことです。

起床時にコップいっぱいの水は、腸を目覚めさせてくれます。
そして、便の元となる朝食に気を配ることです。
大腸の働きを増すために摂取は必要ですから、時間が取れない場合は果物だけでも口にしましょう。

もちろん、しっかり朝食をとれる場合には、食物繊維豊富な野菜・きのこ類・海草類・果物を食べましょう。

カフェインの入らない水分には、様々なものがあります。
薬に頼りたくなった頑固な便秘には、飲み易いお茶と水分が必須です。

お薬には頼らないってなぜ?

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お通じの改善で悩むひとが多いことは、CMなどの便秘解消薬が多さでも分かります。
様々な薬の効果が述べられていますが、飲み方を間違えると習慣化してしまうので、薬なしの改善には繋がりません。

漢方薬の使用は、体調や体格、症状に合わせて服用が勧められているので安心です。
便秘と下痢を交互に繰り返す場合は、「桂枝加芍薬湯」か「人参湯」が効くそうです。
ウサギの糞のような硬くて小さな便の場合は、「麻子仁丸」「潤腸湯」。
ストレスによる便秘の場合は、「加味逍遥散」や「大柴胡湯」が有効です。
頭痛まで伴う場合には、「桃核承気湯」や「大承気湯」が良いようです。

薬局などで漢方薬の相談をしてみるか、ネット検索で探してみましょう。

生活習慣病と認識することも大切?

お通じが悪くて悩んでいる人は、この状態が生活習慣病そのものだとは認識していないと思います。
生活習慣病とは、喫煙・糖尿病・高血圧・メタボリック症候群・高コレステロール血症等々、生命に関わる大変な病気が多いので、「お通じの有る無し」がそんなに大事とは考えていない方が殆どのようですね。

でも、実に些細なことから「お通じは悪く」なってしまいます。
忙しさのストレス解消に夜更かしして暴飲暴食し、睡眠時間もバラバラ、朝食抜きでランチは自分好み、好き嫌いが多くて、ともかく自分中心の生活が好ましい人。
朝のトイレのタイミングも、少しずれただけで「お通じ」は滞ってしまいます。

腸の不調は、食生活や生活習慣が原因でもあるのです。
表立って『お通じの悪さは生活習慣病の一つ』とは、どこにも書かれていません。
でも『腸の調子の悪さ』は、背後に重大な生活習慣病が隠れていることを示唆しています。

つまり、「お通じが悪い状態」は、生活習慣病につながるわけですが、体調の悪さを実感している人は「生活習慣病そのもの」と考えて、改善に力を注ぎましょう。

腸内細菌が腸の健康を維持してくれているのですから、まだ加齢によるバランスの悪化が無いのであれば、『悪玉菌と善玉菌』の割合を良い状態に整える工夫をしましょう。

生活や食べ物にも工夫して改善努力あるのみ!

生活習慣からいえば、早寝早起きは実際に効果抜群です。
夜は10時前後には就寝、7時間の睡眠で起床では早すぎかも知れませんが、近づけることと睡眠をぐっすりと深く眠る工夫も大切です。

日中は人それぞれに違いますが、座る生活が多い人は常に立ち上がることを念頭に置いて動き、立ち仕事の多い人や行動範囲の広い人は少しでも休憩を取るよう心がけましょう。
仕事内容によっては難しいかも知れませんが、常に心がけてみてください。

食事は、お通じに良い食品をバランス良く摂り、ゆっくりしかもしっかり噛んで食べましょう。
偏食にならないように気を配り、発酵食品(ヨーグルト・チーズ・漬物類)を心して摂りましょう。

腸内改善を心して進めることで、「お通じ」は改善していきます。
「今日の明日」と焦らずに、気持ちもゆったりと待つことで朗報はきっとあるはずです。

 

生活習慣を見直して整えることは、将来的にも健康に良い訳ですからお勧めですが、自分に効く何かを見つけることで楽しみが増しますね。

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